この記事では、建築設備士資格の試験日・試験内容・合格率についてまとめています。この資格に関心がある皆さま是非参考にしてください。
建築設備士とは、建築設備(空調・換気、給排水衛生、電気等)に関する知識および技能を有し、建築士に対して、高度化・複雑化した建築設備の設計・工事監理に関する適切なアドバイスを行う者です。建築士は、建築設備に係る設計・工事監理について建築設備士の意見を聴いた場合、建築確認申請書等においてその旨を明らかにしなければなりません。
それでは、建築設備士資格について紹介していきましょう。
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建築設備士の試験概要
一次試験と二次試験に分かれていて、一次試験はマークシートの学科試験、二次試験は設計製図を行います。
受験受付期間
2023年2月27日(月)午前10時~3月17日(金)午後4時
試験日
- 第一次試験(学科):2023年6月18日(日)
- 第二次試験(設計製図):2023年8月20日(日)
合格発表
- 第一次試験(学科):2023年7月20日(木)
- 第二次試験(設計製図):2023年11月2日(木)
受験手数料
36,300円(税込) ※他にネット受付事務手数料が必要です。
受験資格
- 学歴を有する者[大学、短期大学、高等学校、専修学校等の正規の建築、機械又は電気に関する課程を修めて卒業した者]
- 1級建築士等の資格取得者
- 建築設備に関する実務経験を有する者
※1⃣~3⃣それぞれに応じて建築設備に関する実務経験年数が必要です。
試験科目
- 第一次試験(学科):建築一般知識、建築法規及び建築設備
- 第二次試験(設計製図):建築設備基本計画及び建築設備基本設計製図
試験地
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪府、広島市、福岡市及び沖縄県
※沖縄県については、「第一次試験」(学科)のみ実施します。また、沖縄県で「第一次試験」(学科)を受けた受験者については、原則として、「第二次試験」(設計製図)の試験地を福岡市とします。
受験申し込み必要書類
① 写真
無帽・無背景・正面で撮影されたもの
② 受験資格を証明する書類
受験資格の区分 | 必要な受験資格を証明する書類 |
---|---|
学歴+実務による受験 | 認められている課程 ― 卒業証明書 (卒業証書の写しは不可) |
個々に認める課程 ― 卒業証明書(卒業証書の写しは不可)及び成績証明書又は単位取得証明書 | |
資格+実務による受験 | 各資格の証明書等の写し〔一級建築士(免許証)、1級電気工事・管工事施工管理技士(検定合格証明書)、第1種・第2種・第3種電気主任技術者(免状)、空気調和・衛生工学会設備士(設備士資格検定試験合格証:合格部門は「空調部門」又は「衛生部門」のいずれか一つでよい。)〕が必要です。 |
実務のみによる受験 | 証明書等は必要ありません。 |
2021年建築設備士試験「第一次試験」(学科)合格証書の写し
③ 受験特別措置に関する書類
身体に障がいがあるため、受験に際し、特に何らかの措置(座席の配慮、試験時間の延長等)を希望される方は、障がいの程度を証明する書類等が必要となりますので、当センター本部にお問い合わせ下さい。
建築設備士資格の試験内容
第一次試験(学科)
四肢択一式 105問 ※卓上計算機を携行できます
- 建築一般知識(27問):建築計画、環境工学、構造力学、建築一般構造、建築材料及び建築施工
- 建築法規(18問):建築士法、建築基準法その他の関係法規
- 建築設備(60問):建築設備設計計画及び建築設備施工
第二次試験(設計製図)
- 必須問題 建築設備基本計画(11問):建築設備に係る基本計画の作成
- 建築設備基本設計製図(5問):空調・換気設備、給排水衛生設備又は電気設備のうち、受験者の選択する一つの建築設備に係る設計製図の作成
合格基準
第一次試験(学科)
各科目および総得点の合格基準点は以下のとおりです。(※2023年)
- 建築一般知識13点以上/27点(48.1%)
- 建築法規9点以上/18点(50.0%)
- 建築設備30点以上/60点(50.0%)
- 合計70点以上/105点(66.7%)
第二次試験(設計製図)
採点結果を上位から評価A、評価B、評価C、評価Dの4段階区分とし、「評価A」を合格とする。
免除科目
「第一次試験」に合格した場合、次年度の「第一次試験」が免除されます。
建築設備士試験の合格率
第一次試験 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2023年 | 2,726人 | 818人 | 30.0% |
2022年 | 2,813人 | 882人 | 31.4% |
2021年 | 2,900人 | 950人 | 32.8% |
2020年 | 2,526人 | 650人 | 25.7% |
2019年 | 2,800人 | 749人 | 26.8% |
2018年 | 2,983人 | 930人 | 31.2% |
第二次試験 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2023年 | 1,299人 | 632人 | 48.7% |
2022年 | 1,111人 | 516人 | 46.4% |
2021年 | 1,158人 | 606人 | 52.3% |
2020年 | 916人 | 379人 | 41.4% |
2019年 | 1,123人 | 610人 | 54.3% |
2018年 | 1,242人 | 646人 | 52.0% |
建築設備士試験の参考書・問題集のおすすめ
『建築設備士の学科試験勉強用のテキスト・問題集ってあるの?』と悩んでいませんか?こちらでは、建築設備士の学科試験を独学で勉強している方に向けて、おすすめのテキストや問題集をご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
建築設備士 学科問題解説集
過去5年分も過去問題を、科目別・年度別に整理してわかりやすく解説しています。
著者 | 日建学院建築設備士教材研究会 |
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出版社 | 建築資料研究社 |
ページ | 740ページ |
建築設備関係法令集
唯一の専門法令集として建設設備に関する法令を多数収録しています。建築基準法など、最新の改正規定や設備士に必要な基本告示を厳選した試験対策に必須の一冊です。
著者 | 国土交通省住宅局建築指導課、建築技術者試験研究会 |
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出版社 | 井上書院 |
ページ | – |
建築設備士 学科試験問題解説
過去5年分の問題を収録しています。コンパクトで携帯に便利なA5サイズにしました。各問題に繰り返して学習できるようにチェック欄、図版も豊富で使いやすい工夫がいっぱいです。
著者 | 総合資格学院 |
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出版社 | 総合資格 |
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