間取り図・販売図面作成・制作の外注・代行は間取職工所 【下請歓迎】

【建築士つぶやく】畳のデザイン

建築士つぶやく 畳のデザイン 図面制作スタッフ

日本では馴染みある床材の畳ですが、地べたに座る和の生活様式がベッドやソファーでの生活様式と変わり、畳の必要性が少なくなっています。冠婚葬祭も自宅ですることも少なくなり、客間としての必要性もなくなりました。素材としては、室内でつかわれる床材の中で自然素材を使って造られている貴重な材です。そんな現在でも、畳を上手く活用しているデザイン例も見受けられます。馴染みある和の雰囲気と、現在の新しいデザインの融合が面白く感じましたので紹介致します。

 

 

※このサイトは広告が含まれております。リンク先の他社サイトにてお買い求めの商品、サービス等について一切の責任を負いません。

畳の歴史・種類

そのそも「畳」の語源は、薄い敷物の総称で使用しないときは畳んで部屋の隅に置いたことから「タタム」が名詞化して「タタミ」になったとされています。平安時代に入り、厚みが加わるとともに部屋に据え置いて使うようになり、大きさの規格化が進められて現在の畳の姿になったとされています。

畳のサイズは、中京間3尺×6尺(910mm×1820mm)が原型となりますが、地域によって、京間(やや広い)、江戸間(やや狭い)など建物の作り方によってサイズが異なってきます。現在では、伝統的に造られてきた畳意外にも、機能性やデザイン性を考慮し様々な種類の畳があります。

畳の縁をなくした「縁なし畳」や半畳サイズ(正方形)の「琉球畳」

 

最近の住宅では、この縁なし琉球畳スタイルが多く見受けられます。縁がないことで、和からモダン系まで幅広くインテリアのテイストに合わせられることが多く採用される理由と考えられます。

 

畳の心材を薄くした「薄畳」

 

現在の洋式スタイルにもしっくり馴染むデザインで、簡単に移動させることも出来る機能性も併せ持っています。

 

天然のイグサではなく、樹脂を使った「化学畳」

 

樹脂で出来ているため、色彩やデザインを自由に変えることが出来ます。また、経年による色の変化なども少なく、天然のイグサに比べてメンテナンスは非常に楽なものになります。ただし、畳の本来の良さは湿気の多い時には、天然のイグサが水分を吸収し、部屋が乾燥している時は、イグサに含まれる水分を放出する湿度の調整機能ががあるところです。化学畳の場合、取り扱いメンテナンスは非常に楽になりますが、それら日本の風土にあった畳の良さを感じることが出来ない所があります。

 

現在の畳のデザイン事例紹介

ベンチ畳事例

 

この事例では、ベンチの代わりに畳を使用しています。畳の良さは調湿機能の他に、触り心地がよい所だと思います。直床に座るスタイルが少なくなってきていますが、このようなベンチに畳を使用することで身近に畳を感じることが出来ます。

 

小上がり畳事例

 

洋室と連続して畳の空間を構成する場面がよくありますが、段差をなくしてフラットに繋げることがあります。フラットに繋げることで、掃除のしやすさや、段差のないバリアフリーの観点でもよいとされますが、椅子に座る洋式のスタイルと直に座る畳の洋式で、人の目線レベルに大きな差が生まれ、落ち着かない空間となりがちです。直に座る畳の空間だけは小上がりにすることで、洋式スタイルの目線レベルに近づき、落ち着いた空間となります。

 

伝統的な縁のある畳を美しく魅せる事例

 

昔からある縁のある伝統的な畳を方向性を合わせた敷き並べ方とし、壁・天井は出来る限り主張しない黒い面で構成することで、シンプルな空間となります。元々和室は、畳以外にも障子や格子天井、鴨居などデザイン要素が多いなかに畳は存在しますが、シンプルな空間の中では、縁ありの畳の存在感がより美しく引き立ちます。

 

建築士つぶやくの記事一覧

※タップで各記事ページが開きます。

工場の大庇のデザイン建築のファサードに使われるルーバーの役割耐久性の高い美しいレンガ造建物空と建築の関係性建築家の視点から見るカメラ撮影の魅力ウエルネスデザインBIMデザイン建築スケッチの魅力窓のないファサードのメリットとデメリットスケルトン天井平屋は横長プロポーションが美しい自然と人がつながる建築庇の効果橋梁デザイン建築に木を使う有効性ぬるっとした建築耐震安全性の構造部材を活かしたデザイン浮遊感のある建築側溝のデザイン手法4選玄関アプローチに使う床材ガラスブロックしっとりを感じる建築手すりの端部のこぎり屋根の建築ドアノブの色と素材蛇篭をつかった建築オフィスの木製カウンター老いる建築モルタルとコンクリートエクステリアの照明軽やかで透明感のある階段心地よい低い天井金属系の外壁サウナコンクリート打放しの仕上げ谷口吉生の建築ペンダント照明エクステリアと日本の風景オフィスグリーン門構え木目天井間接照明樹種の違い低い重心の空間通路のデザイン透過と反射アルミを使った建築ゆらぎを感じる素材曲線を用いた建築タスクアンビエント照明バイオフィリック書棚シューズクローク大階段駅の建築トラス構造ハイサイドライト玄関ドアコンクリートブロック電柱のある風景とない風景コンクリートと木とレンガベンチや椅子木造建築物の工法いろいろ内藤廣の建築窓周りの省エネ化植物が似合う建築インテリア仕上げ金属屋根スロープを組み入れた美しい建築隈研吾の建築サイディング外壁材安藤忠雄のコンクリート打放しマンションリノベーション建物の色彩計画軒のない屋根デザイン斜面地環境配慮薪ストーブ鋼製扉インテリアグリーンタイル水盤スターバックスパンチング(孔あき加工)パネル中高層ビルのファサード美しい傾斜天井美しい温泉建築畳のデザイン外構照明のデザイン土間、板の間、畳の間の和の床材照明や太陽の光坪庭京町家の魅力フローリングの魅力水を屋内に取り込む建築技術モチーフを纏った建築窓の種類別デザインダブルの外皮乾式外壁材平屋建築建物緑化木製建具金属の意匠吹き抜け空間消防署道の駅舗装緑化コーナー部手すり木質空間巾木建具枠水切りコンクリート打放し住宅杉板の外装材天井のない天井キッチン工場建築格子サイン屋根ガラスお風呂見切り階段天井と照明雨水を見せる方法
 
 
ニックネーム
one archi

現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。

自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。

 

間取図大好きな貴方への一冊!

職工所スタッフ厳選のよく売れている間取図の本を集めてみました。下の記事では、専門性や参考度などをランキング化(★5つ)して紹介。 間取り図の本おすすめ人気ランキング15選も参考に‼

↓タップしてAmazonで確認する↓

 

 
 
 
 

く読まれている記事

 

取職工所カテゴリ

タイトルとURLをコピーしました

\制作現場のつぶやき/

制作現場の声TOPはコチラ