住宅の外壁に最も多く採用されているサイディング。ハウスメーカーでは大手から中堅に限らず、ほとんどのメーカーがサイディング外壁を採用し標準仕様となっています。サイディングを製造するサイディングメーカーからのOEMであったり、ハウスメーカー独自で製造したりとハウスメーカーによって様々です。
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住宅に外壁サイディングが採用されるメリット
サイディングの大きなメリットは、工場で大量生産され全国どこでも同じ品質のものが供給できるところです。コンクリート打放しや、左官仕上げ、吹付け仕上げなど、現場で作り上げる外壁の場合、その現場ごとの物価が反映され職人の腕にも仕上がりの程度が左右されます。
サイディングの場合は、現場の物価の影響をほとんど受けることもなく、完成された外壁を組み上げるだけであるため、現場の職人の腕に左右されることもありません。
全国どこで建てても同じ品質を保つことができます。
サイディングのデメリット
サイディングのデメリットは、工場で作り現場で組み上げることを想定しているため、規格化しているところにあります。規格化されることで、外壁1枚の幅、長さに制限が出てきます。一般的に最も多いモジュールは外壁幅450mm若しくは600mm、長さは3000mm程度です。これは現場作業員が容易に運搬し組み立てることのできる重量でもあります。これ以上大きければ現場での運搬や組み立て作業の効率が悪くなります。
またモジュールが細かくなっても、現場での組み立てに時間を要し効率が悪くなります。
現場の効率が最もよい大きさで外壁の大きさが決まっています。このモジュールをもとにデザインを考える必要性が発生してしまうことがサイディングのデメリットの一つではないでしょうか。
サイディング外壁をうまくデザインするコツ
サイディングのメリット、デメリットは工場で大量生産されるが故の規格化に左右されます。この規格化されたモジュールをデザインに組み込むことが、コストパフォーマンスとデザイン性の高い外観を作り上げるコツになります。
無理にデザインを重視してサイディングモジュールを無視すると、現場での作業効率が低下しコストパフォーマンスが悪くなります。コストパフォーマンスを重視しすぎると、外観に個性がなくなります。モジュールを活かしたデザインがサイディングを美しく魅せるとこに繋がります。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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