地下鉄、JR、私鉄など街には沢山の駅が存在し、当たり前すぎる光景で駅の建築は見向きもされていないものと思います。最近では、有名建築家による駅の設計が注目されることもあり、少しは駅の建築に対して興味をもつ方も増えてきたのではないでしょうか。
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駅の建築は法令適用が異なる
建築基準法の中の「建築物」の定義のなかで「鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨こ線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。」とあります。すなわち、駅は法的な「建築物」ではないと解釈できるのです。そのため、建築基準法で定められている防火区画や内装制限や排煙設備などの規定を満たす必要がないことになります。ただし、消防法などの防火や避難に関する規定類は満たした上で建築されています。
駅の建築は沿線により共通点を持っていることが多い
駅はどれも同じようなものに見えるかもしれませんが、よく見てみると沿線によりデザインは異なります。床材1つとっても、タイルで仕上げている沿線もあれば、土間コンクリートやアスファルトで仕上げている沿線もあります。比較的タイルが多く使用されている傾向がありますが、タイルのデザインも様々です。
東海道新幹線の駅は、東京も大阪も中間の名古屋も、床で使用しているタイルは全て同じものが使用されています。タイルの色、割り付けもすべて同じです。
他の沿線についても、共通した建築仕様があるかもしれませんが、よく見てみるとそんな共通点が見えてきます。
美しい駅舎
駅の建築は、その街のシンボル的な存在となることから、単に利便性のよい屋根がかかっているだけのものではなく、街に開かれ街に愛されるようなアイコン的なデザインとされる駅舎が建築家によってつくられたものがあります。
最近できた美しい駅舎は隈研吾設計の高輪ゲートウェイ駅です。
山手線に2020年のオリンピックに合わせて開業された新駅で、折り紙のような形状で大きく架けられた白い膜屋根が特徴的で、街と駅をシームレスにつなげることを目的とされてデザインされたものです。夜になると、白い膜屋根から駅の光が街に行燈のように照らされ、日本的なデザインでもあり美しい駅舎が街のシンボルとなっています。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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