靴を脱いで暮らす日本ならではの習慣に必要となる下駄箱。最近では、下駄をはく習慣もないため、シューズクロークと言われることが多くなりました。下駄箱よりシューズクロークの方が、図面上もお洒落に見えることから、設計者もシューズクロークを好んで使っていることもあるかもしれません。また、最近では魅せるシューズクロークも見かけるようになりました。
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魅せるシューズクロークが多くなっている理由
一時期は、2way動線により玄関から家族専用の動線を別ルートに確保し、シューズクロークも玄関からは見えない配置とすることが流行となりました。2wayルートの場合、動線確保のための面積が必要となりコストに跳ね返ることが容易に想像できると思います。敷地や予算に余裕があれば、2wayルートの中に家族専用のシューズクロークを確保することが出来ますが、現実はなかなか難しいところがあります。また、昨今家に家族以外が入る機会が少なくなってきていることもあり、家族専用ルートはそこまで重視しなくてよいという考えもあります。
さらに、マンションでのリフォームやリノベーションでは限られた有効スペースの中で、くつろげるリビングや寝室に重視をおかれる場合が多いため、玄関や廊下などの共用スペースは出来る限りコンパクトに納める方向で考えられることが多くあります。シューズクロークは出来る限り効率的にコンパクトに納めることが、これらのコストや効率的な間取りを考える上で重要となってきたこともあります。
シューズクロークは今までは、箱体で扉がついてシューズが見えないようにすることが一般的ではありましたが、扉を設けないだけでかなりの省スペース化を図ることが出来ます。コスト、スペース的な問題から、出来る限り省スペース化を図る目的から、魅せるシューズクロークは理にかなったデザインとなっています。
魅せるシューズクローク事例
シンプルに棚だけのデザインで、省スペースが図られ低コストで実現可能です。また、天井まで棚を設置することで収納力もかなり高いデザインです。
こちらのシューズクロークは、シューズが縦に立てかけられ非常に省スペース化が図られています。シューズの裏側を見せて掛けるパターンも見受けられますが、裏側が見えないほうが清潔感は感じられます。
こちらの例では、靴の裏側が見えてしまうパターンですが、裏側が見える上部に棚を設けることで、清潔感が損なわれずにうまくデザインされています。
こちらは、シューズがない時に壁面のデザインにもなるよう棚が折りたためる工夫がされています。コスト的には少し割高となる可能性はありますが、デザイン性が高く魅力的です。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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