オフィスの空間を緑化される事例が多く見られるようになりました。建物緑化としては、屋上緑化・壁面緑化など自治体によっては条例で定められているところもありますが、室内の緑化については特段設置の条件等はありません。最近オフィス室内で緑化が増えているのは『バイオフィリックデザイン』が社員の生産性向上や健康増進に効果があるという考え方が浸透してきているからではないでしょうか。
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バイオフィリックデザインとは
バイオフィリックは、アメリカの生物学者エドワード.O.ウィルソンによって提唱された「ヒトには“自然とつながりたい”という本能的欲求がある」という概念のことで、ヒトはオフィス街のビルが立ち並ぶ人工的な環境よりも、緑あふれる自然環境を好む性質にあるということが、さまざまな研究で明らかにされているようです。オフィス環境のなかで、普段から自然と触れ合うために、意識的に日常生活を過ごす場所に自然を取り入れる手法として、バイオフィリックの概念を反映した空間つくりが取り入れられ始めています。
バイオフィリックデザインを取り入れた事例
社名看板を壁面緑化に組み合わせる例
玄関などお客様が最も目にするエントランスなどは、企業イメージを発信する場であり、自然や環境に配慮しているイメージを持たせることが出来るため、エントランス部分に壁面緑化と社名看板を組み合わせたバイオフィリックデザインを見ることがあります。
休憩スペースに取り入れるバイオフィリックデザイン
社員の生産性向上や健康増進にバイオフィリックデザインを取り入れた休憩スペースを計画する例です。執務スペースに比べ比較的取り入れやすい場所で、社員への効果も高くコストパフォーマンスが高いバイオフィリック例です。
執務スペースへ取り入れるバイオフィリックデザイン
執務スペースは、机やロッカーなどの什器類が多く取り入れるハードルは高くなりますが、天井部分に緑化を吊り下げる等の工夫をすることでバイオフィリックを取り入れることが可能となります。
執務スペースでは、壁面や天井面などの建築的な緑化のハードルは高く感じられる場合がありますが、机の上や通路部分に少し観葉植物を設置するだけでもかなり執務スペースのイメージを変えることは可能です。観葉植物などの少しの緑化でもバイオフィリックの効果は少なからず感じることは可能です。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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