ドアノブの色と素材を選ぶ時、ドアの色に合わせようか、ドアとは反対の色を選ぼうか、又は素材を合わせようかなど悩むところだと思います。ドアノブは種類も多く色も無数にあり、空間との相性もあり、選択肢は無限に広がります。
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ドアノブの種類
ドアノブを選択する際に悩ましいのは、色や素材の前に、ドアノブの種類も豊富であることです。ドアノブの種類は大きく分けて以下の5つです。
- レバーハンドル
- 握り玉
- 押し手
- 引き手
- ケースハンドル
レバーハンドルは、最近の建物では最もポピュラーなタイプで、レバーを下すことでラッチがハズレ扉を開けることができるものです。握り玉は、球状のノブを回転させることで開けられる仕組みで、最近ではあまり使われなくなりました。昔の建物で見かけられることがあり、レトロな雰囲気から最近またあえて使用される場面も見受けられます。
押し手は、扉に鍵がかかっておらず、押すだけで扉が開閉できるような場面に使用されます。鍵の開閉機構を必要としないため、デザインがシンプルにできる特徴があります。引き手は、押し手と同様に扉に鍵がかかっておらず、引くだけで扉を開くことができる場合に使用されます。こちらも、シンプルなデザインにできる特徴があります。ケースハンドルは、扉の中にハンドルを隠してしまうもので、主に点検扉などの普段使わない扉に使われます。
ドアノブの法令制限
ドアノブにも建築基準法がかかる場合があります。建築基準法では、扉部分は開口部と扱われ防火上の区画が必要な部分や、外部からの延焼の可能性のある部分について、防火性能が問われる基準があります。その場合、扉部分には建築基準法で定められた材料の指定があり、木材やアルミなどの防火性能に劣る材料が使えない場合があります。
ドアノブは設計図で指定するか否か
そもそもドアノブまでの指定を設計図に盛り込むか否かですが、公共建築を主に設計をしている設計者はドアノブまで指定をすることはありません。公共建築物の場合、法令条件や材質の仕様グレードなどを記載し、ある一定の性能を担保できるよう設計図に盛り込みます。公共建築物は、設計図である特定のメーカー指定とならないよう図面を取りまとめる必要があるからです。民間建物の場合は、それらの縛りがないため、特定のメーカーを設計図に記載することになります。
ドアノブの色と素材の特徴
意匠設計者で多いのは、出来る限り空間のノイズを取り除きたい考えが多いため、扉の色とドアノブの色を合わせ、出来る限り突起物などのノイズが目立ちにくいようにします。
空間を白い壁面でまとめている場合、逆に黒くシャープなハンドルでアクセントとして色を選ぶ場合もあります。
ドアノブの素材としては、鉄・アルミ・ステンレスなどの金属製が一般的に多く採用されます。金属製のものが採用される理由としては、まずは耐久性が高いためです。ドアノブは、何万回と人の手で押したり引いたりと色んな力が加わるため、耐久性の高い金属製が多く採用されます。また、鉄・アルミ・ステンレスはいろんなカタチに加工しやすいため、様々なデザインへの対応が可能となります。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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