専有部と共用部の違いをご存じでしょうか。これは、分譲マンションで良く目にする言葉です。言葉自体は、分譲マンション以外でも使用しますが、今回はこの違いについてわかりやすく紹介する為に、分譲マンションを例に、「専有部」と「共用部」を説明します。
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専有部分と共用部分
マンション等の、1つの建物に複数の所有者がいるものを、「区分所有建物」と呼びます。
これは、区分所有法という法律によって定められているのですが、「区分(くぶん)」という言葉から読み取れるように、1つの建物を何かと何かに分けています。
それが、「専有部分」と「共用部分」です。一般に、「専有部」と「共用部」として言い表します。
専有部とは、いわゆる住戸のことで、マンションに住む方の部屋を示します。
共用部とは、例えばマンションのエントランスや階段、廊下等、マンションに住む方が共通して使用する部分です。
つまり、マンションに住む方の各個人が利用する部分を「専有部」、マンションに住む方全員が利用する部分を「共用部」と呼びます。
専有部と共用部の間にある、「専用部」
専用部という言葉をご存じでしょうか。
専有部と間違えやすいのですが、実はマンションは、専有部・専用部・共用部という3つのエリアに分けられています。
専有部とは、マンションの住戸部分とお伝えしましたが、より具体的には、マンションに住んでいる方(所有者)が、個人で使用できる部分を示します。ある種の、防犯ができる部分となります。
例えば、マンションの駐車場を利用しているとします。この駐車場は、当然マンションに住んでいる方個人が使用するものですが、防犯、つまりセキュリティという意味では、だれでもエリアに入れてしまいます。
このような、マンションの部分で、日常として住み手の人のみが使うエリアでも、防犯的には誰でも入れてしまう部分を、専門用語的には「専用使用権」のある部分と呼び、一般に「専用部」と呼びます。
専有部と共用部の一覧
専有部と共用部を表に纏めると、下のようになります。
住戸付近の図面で表すと、下図のようになります。
以上が専有部と共用部の違いについての紹介でした。
また、専有面積の計算には、壁芯面積と内法面積という2つの計算方法があり、そちらについては下記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。