この記事では、技術士(建設部門)資格の試験日・試験内容・合格率についてまとめています。この資格に関心がある皆さま是非参考にしてください。
技術士建設部門は、文部科学省が管轄する技術士国家試験のうちの一つです。技術士とは、科学技術に関する高い知識と技術力、応用力を持つ技術者であることを証明する国家資格として1957年に誕生しました。求められるのは、専門知識に加え技術はもちろん、問題解決やマネジメント、コミニュケーション、リーダーシップなどの資質能力です。口頭試験では倫理的な行動や応用能力が試されるため、技術に関する知識だけでは合格できない難しい試験です。技術士は21部門あり、経済社会や社会生活に関するあらゆる分野を網羅しています。
技術士の部門
- 機械
- 船舶・海洋
- 航空・宇宙
- 電気電子
- 化学
- 繊維
- 金属
- 資源工学
- 建設
- 上下水道
- 衛生工学
- 農業
- 森林
- 水産
- 経営工学
- 情報工学
- 応用理学
- 生物工学
- 環境
- 原子力・放射線
- 総合技術監理
技術士資格は、認定された教育機関を修了する、もしくは技術士一次試験に合格し(部門は問わない)、修習技術者となる必要があります。その後に4年の実務経験を行った後に建設部門の技術士二次試験に合格し、登録することで得られる資格です。国家試験は、日本技術士会により、年1回実施されます。
それでは、技術士(建設部門)資格について紹介していきましょう。
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技術士(建設部門) 試験概要
技術士の試験には、第一次試験(マークシートの択一式試験)と第二次試験(筆記試験及び口頭試験)があります。
技術士 第一次試験
- 全部門共通:基礎科目・適正科目
- 部門別:専門科目
基礎科目
- 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)
- 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
- 解析に関するもの(力学、電磁気学等)
- 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
- 環境・エネルギー・技術に関するもの(環境、エネルギー、技術史等)
適性科目
- 技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性
専門科目
- 土質及び基礎/鋼構造及びコンクリート/都市及び地方計画/河川、砂防及び海岸・海洋/港湾及び
技術士 第二次試験
必須科目
- 「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
選択科目
- 「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの
- 「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
- 技術士としての実務能力
- 技術士としての適格性
技術士(建設部門)資格 試験日程
技術士 第一次試験
受験申込書配布期間
2023年6月9日(金)~6月28日(水)
受験申込受付期間
2023年6月14日(水)~6月28日(水) ※書留郵便6月28日(水)消印有効
〒103-8601 日本郵便株式会社 日本橋郵便局留
公益社団法人日本技術士会 技術士試験センター
受験料
11,000円(非課税)
筆記試験日
2023年11月26日(日)
合格発表
2024年2月下旬
試験地
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
技術士 第二次試験
筆記試験
受験申込書配布期間
2023年3月27日(月)~4月17日(月)
受験申込書受付期間
2023年4月3日(月)~4月17日(月) ※書留郵便4月17日(月)消印有効
〒103-8601 日本郵便株式会社 日本橋郵便局留
公益社団法人日本技術士会 技術士試験センター
受験料
14,000円(非課税)
試験(総合技術監理部門の必須科目)
2023年7月16日(日)
試験日(総合技術監理部門を除く技術部門・総合技術監理部門の選択科目)
2023年7月17日(月・祝)
合格発表
2023年10月下旬
口頭試験
試験(筆記試験合格者のみ)
2023年12月上旬~2024年1月中旬のうちのあらかじめ受験者に通知する日
合格発表
2024年3月上旬
試験地
東京都
技術士(建設部門)の合格率
第一次試験 合格率 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 8,888人 | 3,661人 | 41.2% |
2021年 | 8,581人 | 2,483人 | 28.9% |
2020年 | 7,284人 | 2,891人 | 39.7% |
2019年 | 4,924人 | 2,344人 | 47.6% |
2018年 | 7,814人 | 2,653人 | 34.0% |
第二次試験 合格率 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 13,026人 | 1,268人 | 9.7% |
2021年 | 13,311人 | 1,384人 | 10.4% |
2020年 | 11,763人 | 1,216人 | 10.3% |
2019年 | 13,546人 | 1,278人 | 9.4% |
2018年 | 14,175人 | 886人 | 6.3% |
技術士(建設部門)試験の参考書・問題集のおすすめ
『技術士(建設部門)の学科試験勉強用のテキスト・問題集ってあるの?』と悩んでいませんか?こちらでは、技術士(建設部門)の学科試験を独学で勉強している方に向けて、おすすめのテキストや問題集をご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
過去問7回分+本年度予想 技術士第一次試験建設部門対策
平成29年度~令和4年度試験問題を収録しています。詳細な稽古王分析による令和4年度の予想模擬試験付きで、解説も丁寧です。
著者 | ガチンコ技術士学園 浜口 智洋 |
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出版社 | 秀和システム |
ページ | 432ページ |
技術士第二次試験「建設部門」必須科目 論文対策キーワード
試験改正後の試験内容を分析し、新制度に合わせた想定問題を紹介しています。論文試験で役に立つキーワードを解説、参考文献も多数紹介して、「書けない・思いつかない」から抜け出すヒントになります。
著者 | 杉内正弘 |
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出版社 | 日刊工業新聞社 |
ページ | 432ページ |
技術士第二次試験 建設部門 合格指南
技術士試験の改正を踏まえて、合格論文の書き方、想定問題、解答例を基本から解説しています。受験者の専門性や各科目に適した効率的な勉強方法を指南。必須科目、選択科目の想定問題と論文例を多数収録しており、口頭試験の試問内容と対処法夫も基本から解説しています。
著者 | 日経コンストラクション |
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出版社 | 日経BP |
ページ | 352ページ |