この記事では、公害防止管理者の試験日・試験内容・合格率についてまとめています。この資格に関心がある皆さま是非参考にしてください。
公害防止管理者とは、製造業や電気供給業など特定の工場において、燃料や原材料の検査や騒音・振動の発生施設の改善、排出水や地下浸透水の汚染状態の測定、煤煙の量や特定粉塵の濃度の測定、排出ガスや排出水に含まれるダイオキシン類の量の測定などの業務を管理する者です。
それでは、公害防止管理者資格について紹介していきましょう。
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公害防止管理者 試験概要
公害防止管理者の資格を取得するには、国家試験に合格するほか「公害防止管理者等資格認定講習」を受講し終了試験に合格する方法があります。講習の仮申込みの段階で書類審査があり、仮申込みには「技術資格」「学歴及び実務経験資格」のいずれかが必要となります。
受験受付期間
2023年7月3日(月)9時~7月31日(月)17時(この期間中は、24時間アクセスできます)の期間に、インターネットから、仮申込を完了してください。
試験日
2023年10月1日(日)
合格発表
2023年12月15日予定
試験内容
五肢択一式
大気1~4種
- 公害総論:50分
- 大気概論:35分
- 大気持論:50分
- ばいじん・粉じん特論:50分
- 大気有害物質特論(1、2種):35分
- 大規模大気特論(1、3種):35分
特定・一般粉じん
- 公害総論:50分
- 大気概論:35分
- ばいじん・粉じん特論(特定):50分
- ばいじん・一般粉じん特論(一般):35分
水質1~4種
- 公害総論:50分
- 水質概論:35分
- 汚水処理特論:75分
- 水質有害物質特論(1、2種):50分
- 大規模水質特論(1、3種):35分
騒音・振動
- 公害総論:50分
- 騒音・振動概論:75分
- 騒音・振動特論:90分
ダイオキシン
- 公害総論:50分
- ダイオキシン類概論:50分
- ダイオキシン類特論:75分
公害防止主任管理者
- 公害総論:50分
- 大気・水質概論:35分
- 大気関係技術特論:60分
- 水質関係技術特論:60分
講習
公害防止管理者等資格認定講習は、「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律施行令」に基づき一定の資格を有する方を対象に行うものです。 技術資格又は学歴及び実務経験資格を有する方が、書類審査を経て規定の講習を受講し、かつ、修了試験に合格した場合、国家試験に合格した場合と同等の資格が付与されます。
試験地
全国主要9都市(札幌、仙台、東京、愛知、大阪、広島、高松、福岡、那覇)
※東京、愛知、大阪の場合、会場は複数になります。
※会場は年によって異なります。
受験資格
年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。
受験料
試験区分の受験料
12,300円(非課税)
- 大気関係第1種公害防止管理者
- 大気関係第3種公害防止管理者
- 水質関係第1種公害防止管理者
- 水質関係第3種公害防止管理者
- ダイオキシン類関係公害防止管理者
- 公害防止主任管理者
11,600円(非課税)
- 大気関係第2種公害防止管理者
- 大気関係第4種公害防止管理者
- 水質関係第2種公害防止管理者
- 水質関係第4種公害防止管理者
- 騒音・振動関係公害防止管理者
- 特定粉じん関係公害防止管理者
- 一般粉じん関係公害防止管理者
講習の受講料(各非課税)
- 大気関係第1種公害防止管理者: 49,500円
- 大気関係第2種公害防止管理者: 38,500円
- 大気関係第3種公害防止管理者: 42,000円
- 大気関係第4種公害防止管理者: 30,000円
- 水質関係第1種公害防止管理者: 49,500円
- 水質関係第2種公害防止管理者: 38,500円
- 水質関係第3種公害防止管理者: 42,000円
- 水質関係第4種公害防止管理者: 30,000円
- 騒音・振動関係公害防止管理者: 46,500円
- 特定粉じん関係公害防止管理者: 22,500円
- 一般粉じん関係公害防止管理者: 21,000円
- ダイオキシン類関係公害防止管理者: 38,500円
- 公害防止主任管理者: 56,500円
免除科目
同一の資格区分を受験する場合に適用される科目別合格制度
受験した試験区分を構成する一部の科目に科目合格すると、同じ試験区分を受験する場合に限り、最初に合格した年を含め3年までは、受験者の申請により、合格科目の受験を免除できます。
他の資格区分を受験する場合に適用される科目別合格制度
ある試験区分に合格し資格を取得すると、後年、別の試験区分を受験する際、受験者の申請により、共通科目を免除できます。こちらの免除は年限はありません。
「公害防止管理者等資格認定講習」の修了による資格付与
認定講習を受講し、修了試験に合格した場合、国家試験に合格した場合と同等の資格が付与されます。
合格基準
筆記試験
年限内に、各資格区分の必要な試験科目の全てに合格(60%以上)
認定講習
以下の条件を全て満たすこと。
- 規定の講習時間を聴講する。
- 修了試験を受験し、修了基準を満たす。
公害防止管理者の合格率
全区分 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 20,456人 | 5,179人 | 25.3% |
2021年 | 19,946人 | 5,774人 | 28.9% |
2020年 | 20,008人 | 5,195人 | 26.0% |
2019年 | 23,507人 | 6,189人 | 26.3% |
2018年 | 22,741人 | 6,183人 | 27.2% |
大気関係第1種公害防止管理 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 4,580人 | 1,282人 | 28.0% |
2021年 | 4,447人 | 1,166人 | 26.2% |
2020年 | 4,516人 | 1,066人 | 23.6% |
2019年 | 4,982人 | 1,173人 | 23.5% |
2018年 | 4,938人 | 1,618人 | 32.8% |
大気関係第2種公害防止管理 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 202人 | 57人 | 28.2% |
2021年 | 212人 | 55人 | 25.9% |
2020年 | 181人 | 38人 | 21.0% |
2019年 | 206人 | 36人 | 17.5% |
2018年 | 210人 | 52人 | 24.8% |
大気関係3種公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 964人 | 177人 | 18.40% |
2021年 | 922人 | 173人 | 18.80% |
2020年 | 942人 | 183人 | 19.40% |
2019年 | 1,004人 | 143人 | 14.2% |
2018年 | 981人 | 259人 | 26.4% |
大気関係4種公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 1,407人 | 270人 | 19.20% |
2021年 | 1,266人 | 200人 | 15.80% |
2020年 | 1,288人 | 229人 | 17.80% |
2019年 | 1,377人 | 179人 | 13.0% |
2018年 | 1,354人 | 328人 | 24.2% |
水質関係第1種公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 6,521人 | 1,774人 | 27.20% |
2021年 | 6,767人 | 2,602人 | 38.50% |
2020年 | 6,751人 | 2,054人 | 30.40% |
2019年 | 8,181人 | 2,850人 | 34.8% |
2018年 | 7,749人 | 2,010人 | 25.9% |
水質関係第2種公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 1,213人 | 164人 | 13.5% |
2021年 | 1,128人 | 243人 | 21.5% |
2020年 | 1,105人 | 198人 | 17.9% |
2019年 | 1,390人 | 258人 | 18.6% |
2018年 | 1,264人 | 154人 | 12.2% |
水質関係第3種公害防止管理 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 603人 | 189人 | 31.3% |
2021年 | 593人 | 190人 | 32.0% |
2020年 | 1,105人 | 198人 | 17.9% |
2019年 | 690人 | 200人 | 29.0% |
2018年 | 668人 | 210人 | 31.4% |
水質関係第4種公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 2,380人 | 441人 | 18.5% |
2021年 | 2,199人 | 494人 | 22.5% |
2020年 | 2,200人 | 456人 | 20.7% |
2019年 | 2,639人 | 443人 | 16.8% |
2018年 | 2,643人 | 603人 | 22.8% |
騒音・振動関係公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 1,271人 | 304人 | 23.9% |
2021年 | 1,191人 | 224人 | 18.8% |
2020年 | 1,178人 | 320人 | 27.2% |
2019年 | 1,552人 | 431人 | 27.8% |
2018年 | 1,496人 | 335人 | 22.4% |
特定粉じん関係公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 302人 | 104人 | 34.4% |
2021年 | 279人 | 84人 | 30.1% |
2020年 | 278人 | 97人 | 34.9% |
2019年 | 287人 | 107人 | 37.3% |
2018年 | 260人 | 119人 | 45.8% |
一般粉じん関係公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 270人 | 58人 | 21.5% |
2021年 | 243人 | 57人 | 23.5% |
2020年 | 244人 | 70人 | 28.7% |
2019年 | 299人 | 68人 | 22.7% |
2018年 | 303人 | 88人 | 29.0% |
ダイオキシン類関係公害防止管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 698人 | 347人 | 49.7% |
2021年 | 640人 | 270人 | 42.2% |
2020年 | 651人 | 262人 | 40.2% |
2019年 | 808人 | 293人 | 36.3% |
2018年 | 792人 | 389人 | 49.1% |
公害防止主任管理者 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 45人 | 12人 | 26.7% |
2021年 | 59人 | 16人 | 27.1% |
2020年 | 65人 | 20人 | 30.8% |
2019年 | 92人 | 8人 | 8.7% |
2018年 | 83人 | 18人 | 21.7% |
公害防止管理者試験の参考書・問題集のおすすめ
『公害防止管理者の学科試験勉強用のテキスト・問題集ってあるの?』と悩んでいませんか?こちらでは、公害防止管理者の学科試験を独学で勉強している方に向けて、おすすめのテキストや問題集をご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
公害防止管理者等国家試験 正解とヒント 水質関係
直近5年間分を収録して、各問題の正解と簡潔なヒントで解説しています。出題傾向をつかめるように過去の関連出題を例示しています。
著者 | 産業環境管理協会 |
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出版社 | 産業環境管理協会 |
ページ | 800ページ |
公害防止管理者等国家試験 大気概論 重要ポイント&精選問題集
大気関係第1種から第4種・特定粉じん関係・一般粉じん関係の共通科目である「大気概論」について、試験の重要ポイントを理解することを目的とした1冊です。各試験科目の出題されるポイントを厳選し、それに関連する過去問を解くことで国家試験対策に必要な知識を身につけられるように構成しています。
著者 | 産業環境管理協会 |
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出版社 | 産業環境管理協会 |
ページ | 250ページ |
公害防止管理者試験 水質関係 攻略問題集
水質関係のわかりやすい問題集です。2020年までの過去6年分の試験問題を整理・分類して重要度と頻出箇所がすぐにわかるようになっています。
著者 | 三好 康彦 |
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出版社 | オーム社 |
ページ | 384ページ |