測量士の資格を独学で取りたい場合、とくにテキスト・問題集の選び方が重要です。とは言っても、測量士のテキスト・問題集はたくさんの種類があるので、どれが自分にとって合っているのか、効率的に勉強できるのか迷ってしまいそうですよね。この記事では、測量士におすすめのテキスト・問題集をランキングでご紹介します。ポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
※このサイトは広告が含まれております。リンク先の他社サイトにてお買い求めの商品、サービス等について一切の責任を負いません。
測量士の参考書・問題集の選び方
効率的に合格を目指すための参考書・問題集の選び方のポイントを8つまとめました。
① 公式教材の確認
試験の公式ウェブサイトや主催団体が推奨している参考書や問題集は、試験内容に最も適している場合が多いです。まずはこれらを確認しましょう。測量士は、国土交通省が管轄しています。測量士の資格を得るには、国土交通省の下部組織である国土地理院が実施する測量士試験に合格する必要があります。
② 評判や口コミのチェック
Amazonや書店のレビュー、SNSでの評判を確認するのも良い方法です。測量士の資格についても実際に使用した人の意見を参考にすることで、自分に合った教材を見つけやすくなります。こちらでは、Amazonのレビューをいくつか紹介しますね。
令和6年度を受験しました。これ一冊を信じました。解答速報では合格です。本当に合格には必要十分です。索引が無いことが逆に幸いして、自分で単語の書き出しをしながら勉強を進めました。我ながらとても便利な「別冊インデックス」が出来上がりました。冊子自体は、厚みと大きさがちょうどよく、見た目でゲッソリしないのも良い点だと思います。中学生の息子に勉強している姿を見せたくて始めましたが(測量は未経験)、この分野も楽しそうだなと転職もチラッと考えています。
楽しくわかりやすく学べるので読み物としてはとてもいい本です。中学1年生の息子に買い与えたところ、測量や地理空間情報に対する興味が高まっているようです。ですが、この本を読んだだけでは測量士・測量士補試験には合格できませんので、置かれているカテゴリが適切ではないと思います。測量士補試験のテキストではありませんので購入される方は気をつけましょう。
③ 最新の情報かどうか
試験の内容や形式は年々変わることがあります。最新版の参考書や問題集を選ぶことが大切です。特に法改正などが関わる試験では、最新の情報が含まれていることが重要です。以下のランキング第1位で紹介している「測量士補 過去問280」は、2025年版ですので最新の内容にアップデートされています。
④ 自分のレベルに合ったものを選ぶ
初学者向け、中級者向け、上級者向けなど、レベルに応じた教材を選びましょう。自分の理解度や学習の進捗に合わせたものを選ぶことで、効率的に学習を進めることができます。測量士の合格率は10%前後となっており、非常に難易度が高い国家試験となっています。一方、測量士補の合格率は30%~40%となっており、測量士よりは高くなっています。地理や数学の知識が応用されることが多々あり、測量数学について理解しやすい内容のものを選ぶ必要があります。また、図解が豊富で解説がやさしいものを選ぶと初心者でも分かりやすいでしょう。第1位の「1冊合格!測量士補試験」は、計算が必要な問題について全出題パターンの解法と必要な公式が掲載されているので、数学が苦手な方でも対策がとれる1冊です。
⑤ 問題集の質と量
問題集は解説が充実しているものを選ぶと良いです。また、過去問や予想問題が多く収録されているものを選ぶことで、試験対策がしやすくなります。あと、問題にチェック欄があると自分の得意・苦手項目がすぐに分かるので効率的に復習ができます。測量士試験の合格基準の目安は、満点の60%前後の得点とされています。特定の科目で極端に低い点数を取ると不合格になる場合があるので、各分野でのバランスの取れた学習と、過去問の徹底的な演習が求められます。
⑥ 重要なところが赤文字になっている
赤文字部分を赤シートで隠すだけで重要語句を覚えることができるので、ノートや暗記カードを作る手間がなく効率的に勉強できます。以下のランキング第1位で紹介している「1冊合格!測量士補試験」は、大切なポイントが赤字で書かれていて赤シートが付いています。
⑦ ひとつの項目ごとに例題や過去問がのっているテキスト
ひとつの項目ごとに例題や過去問がのっているテキストは、すぐにアウトプットができるので理解度が高まります。以下のランキング第3位で紹介している 「建築土木教科書 測量士補 合格ガイド」は、各問題が項目別にわかりやすく整理されています。
⑧ モチベーションが上がるもの
例えば、デザインが良い・見やすい・サイズや厚さなど、自分が好きでしっくりくるものを選ぶことも、試験勉強を続けていくうえで重要です。
測量士の参考書・問題集ランキング10選
それでは測量士におすすめの参考書・問題集をランキングでご紹介します。
【第1位】1冊合格!測量士補試験
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第1位は「1冊合格!測量士補試験」です。右ページに過去問、左ページに重要ワード、知識をピックアップしています。コンパクトなB6判でテキストと問題集の機能を兼ね備えた使える1冊です。〇×などで簡単に取り組める一問一答問題でサクサク知識の確認ができることと、計算が必要な問題について全出題パターンの解法と必要な公式が掲載されているので、試験での対応力が身につく点をみても1位にさせていただきました。
著者 | 中山 祐介 |
---|---|
出版社 |
日本能率協会マネジメントセンター版 |
発売日 |
2023/12/20 |
ページ数 |
248ページ |
【第2位】よくわかる測量【マンガと図解で身につく】
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第2位は「よくわかる測量【マンガと図解で身につく】」です。 200年前から利用されていた測量の知恵や知識をわかりやすく漫画と図解で紹介しています。測量に興味を持つための入門編としておすすめの1冊です。測量の概要を掴むことができます。難しい数式を極力省き、マンガと図解で楽しく学べることと、測量について手軽に学ぶ導入的な1冊としてはちょうどよい内容である点をみても2位にさせていただきました。
著者 | 海津 優 |
---|---|
出版社 |
U-CAN |
発売日 |
2021/4/30 |
ページ数 |
224ページ |
【第3位】建築土木教科書 測量士補 合格ガイド
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第3位は「建築土木教科書 測量士補 合格ガイド」です。基礎編と実践対策編の2部構成で、初学者にもわかりやすい1冊です。出題範囲をコンパクトにまとめているので、効率的に学習が進めやすいです。試験対策webサイトとも連携しているので、独学でも理解が深まります。10年以上の分析と現場指導が詰まった1冊であることと、豊富な図表と写真で初心者でもやさしく学ぶことができる点をみても3位にさせていただきました。
著者 | 松原 洋一 |
---|---|
出版社 |
翔泳社 |
発売日 |
2022/10/5 |
ページ数 |
476ページ |
【第4位】測量士補 過去問280
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第4位は「測量士補 過去問280」です。過去10年分(令和6年~平成27年)の全問題をカテゴリ別に収録しています。最新の「作業規程の準則」に対応しているので、試験対策は万全です。全280問が科目別に5肢択一で解く形式となっています。
著者 | 日建学院 |
---|---|
出版社 |
建築資料研究社 |
発売日 |
2024/9/25 |
ページ数 |
508ページ |
【第5位】やさしく学ぶ 測量士補試験 合格テキスト
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第5位は「やさしく学ぶ 測量士補試験 合格テキスト」です。苦手意識の強い数学のカテゴリにフォーカスし、計算の基礎知識として丁寧に解説しています。試験内容改正に対応したカテゴリも重点的に解説しています。
著者 | 日建学院 |
---|---|
出版社 |
オーム社 |
発売日 |
2023/12/26 |
ページ数 |
384ページ |
【第6位】測量士補 徹底図解 テキスト&問題集
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第6位は「測量士補 徹底図解 テキスト&問題集」です。測量基礎編と試験対策編の2部構成でわかりやすい内容です。測量機器、数学などの基礎知識をしっかりと解説しています。出題傾向に合わせて重要ポイントの紹介は、理解しやすいように多数のイラストを使っています。
著者 | 遠藤 雅守 |
---|---|
出版社 |
ナツメ社 |
発売日 |
2021/2/18 |
ページ数 |
464ページ |
【第7位】いちばんわかりやすい測量士補 テキスト&問題集+予想模試
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第7位は「いちばんわかりやすい測量士補 テキスト&問題集+予想模試」です。頻出問題にウエイトを置いて、イラスト表を使って解説しています。試験科目を効率的に学習できるよう構成されています。役に立つ公式、計算ツールを紹介しています。過去問65問と予想模試、暗記ツールの赤シートが付いています。
著者 | コンデックス情報研究所 |
---|---|
出版社 |
成美堂出版 |
発売日 |
2023/11/2 |
ページ数 |
504ページ |
【第8位】測量士試験○×式一問一答問題集
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第8位は「測量士試験○×式一問一答問題集」です。択一式の各分野を一問一答形式で150問用意しています。 Kindle版ですので、移動時間やスキマ時間を活用して手軽に取り組みやすい内容です。
著者 | 近藤 孝之 |
---|---|
出版社 |
Kindle版 |
発売日 |
2017/12/28 |
ページ数 |
303ページ |
【第9位】測量士補試験 ポイント攻略テキスト&問題集
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第9位は「測量士補試験 ポイント攻略テキスト&問題集」です。過去11年分の過去問を基に一問一答で解説しています。テキストを読んで、一問一答で理解し、過去問で仕上げという流れのわかりやすい構成です。
著者 | 公論出版 |
---|---|
出版社 |
公論出版 |
発売日 |
2023/12/1 |
ページ数 |
370ページ |
【第10位】測量士試験 法規等編 午前試験対策
測量士おすすめ参考書・問題集ランキング第10位は「測量士試験 法規等編 午前試験対策」です。測量士補試験でもお馴染みの条文知識にプラスアルファの知識や、超頻出測量法条文など、試験対策のカギとなるような内容がまとまっています。
著者 | 独学合格道場 |
---|---|
出版社 |
Kindle版 |
発売日 |
Kindle版 |
ページ数 |
63ページ |
測量士の参考書・問題集ランキングまとめ
測量士の参考書・問題集をランキング形式でご紹介しました。テキストと問題集が1冊にまとまっているものや、図解が豊富で初心者でも分かりやすいものが多いですね。
第1位で紹介した「1冊合格!測量士補試験」は、 左ページのテキスト解説を読み、右ページの問題演習を行うというインプットアウトプット型の参考書ですので、初学者には取り組みやすい構成でおすすめです。また、第6位「測量士補 徹底図解 テキスト&問題集」は、全体のレイアウト、図解の量、問題の量、問題解説の丁寧さがちょうどよい内容なので、なるべく効率的に合格点を目指したい人にはおすすめでしょう。測量士試験は、測量の基礎知識や測量に関する法律、理論、実務などの他にも、地理や数学の知識が必要となります。是非、この記事を参考にして独学勉強頑張ってください。
測量士の概要
測量士試験は、測量に関する高度な知識や技術が求められる試験です。技術的・実務的な内容が多いため、実務経験や理論の深い理解が必要です。一方、測量士補試験は、測量士試験よりも基礎的な内容が中心ですので、測量の初学者でも挑戦しやすい内容です。試験はどちらも記述式や選択式の問題で構成されています。合格すれば、それぞれ測量士又は測量士補となる資格を取得できます。試験は年1回実施され、どなたでも受験が可能です。
測量士の学習の進め方
測量士試験の合格率は10%前後となっており、非常に難易度が高い国家試験となっています。一方、測量士補の合格率は30%~40%となっており、測量士よりは高くなっています。測量という学問は、地理や数学の知識が応用されることが多々あり、比較的苦手意識のある人が多いされる測量数学について、理解しやすい内容のものを選ぶ必要があります。実際の出題の約50%は計算問題ですので、解法パターンや公式を覚えて計算力を高めることも必要です。