この記事は、地質調査技士の試験日・試験内容・合格率についてまとめています。この資格に関心がある皆さま是非参考にしてください。
ボーリング技術者や地質調査に関わる現場技術者の知識、技術を得た者を地質調査技士といいます。「現場調査部門」「現場技術・管理部門」「土壌・地下水汚染部問」の 3部門に分かれています。試験は年1回実施されますが、2020年度試験は中止となりました。
それでは、地質調査技士資格について紹介していきましょう。
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地質調査技士 試験概要
願書受付期間
2023年4月10日(月) ~ 5月10日(水) ※5月10日(水)到着分まで有効
全地連のホームページより願書をダウンロードいただき、必要書類を添付の上お申し込みください。
試験日
筆記試験:2023年7月8日(土)
試験地
札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄
受験資格
次のいずれかに該当する者
1)質調査を目的としたボーリング機器等の操作を行う実務に関して、5年以上の経歴を有する者。
2)中央工学校(土木建設科環境地盤専攻)を卒業して10年以内で、かつ地質調査を目的としたボーリング機器等の操作を行う実務に関して、2年以上の実務経歴を有する者。
※検定試験を免除し、書類審査で合否を判断します。
地質調査を目的とした調査・計測業務、現場技術管理業務等に関して、3年〜8年(学歴より異なる)実務経歴を有する者。
受験料ほか
- 受験料:18,480円(税込)
- 登録手数料:13,200 円(税込)
- 更新料(5年ごと):13,500円(税込)※全地連会員会社所属の方
20,500円(税込)※それ以外の方
試験内容
現場調査部門の試験内容
筆記試験
3時間(9:30~12:30)
四肢択一式 80問
- 社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識
- 地質、測量、土木・建築一般等の知識
- 現場・専門技術の知識
- 調査技術の理解度
- 管理技法
記述式 1~2問
- ボーリング作業、工程・安全・品質の管理などに関して、箇条書きや短い文章などで書き記す形式。
口頭試験
13:30~各組終了まで
地質質調査を目的としたボーリングに関する必要な知識、経験等を中心に試問。また、実務経歴に基づき、経験や実務の技能的なものを試問し、あわせて態度および人物等について観察し、地質調査技士としてふさわしいか否かを採点します。
現場技術・管理部門の試験内容
筆記試験(択一式問題)
3時間(9:30~12:30)
四肢択一式 100問
- 社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識
- 地質、測量、土木・建築一般等の知識
- 現場・専門技術の知識
- 調査技術の理解度
- 解析手法、設計・施工への適用
- 管理技法
筆記試験(記述式問題)
2時間(13:30~15:30)
記述式 2問
- 倫理綱領に関する問題
- 地質調査技術等に関する問題
土壌・地下水汚染部門の試験内容
筆記試験(択一式問題)
3時間
四肢択一式 100問
- 社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識
- 地質、測量、土木・建築一般等の知識
- 現場・専門技術の知識
- 調査技術の理解度
- 管理技法
筆記試験(記述式問題)
2時間
記述式 2問
- 倫理綱領に関する問題
- 土壌・地下水汚染調査の計画や現場技術、 修復技術に関する問題
免除科目
現場調査部門
中央工学校(土木建設科環境地盤専攻)を卒業して10年以内で、かつ地質調査を目的としたボーリング機器等の操作を行う実務に関して2年以上の実務経歴を有する者は、検定試験を免除し書類審査で合否を判断します。
受講加点制度
次の対象講習会を修了した場合、過去に受講した対象講習会の加点分も含めて、累積加点方式により得点を上限5点まで加点します。
各地区地質調査業協会が主催した地質調査技士資格検定試験向けの事前講習会
富士教育訓練センターが主催する以下の研修
- ボーリング(地質調査)技術者の入職時教育
- サンプリング基本技術研修
- サウンディング基本技術研修
- 斜面防災のための調査・計測基本技術研修(斜面防災マスターコース)
- 地盤環境調査基本技術研修
全国建設研修センターが主催する全地連認定の研修(地質調査研修など)
「土壌・地下水汚染部門」自己学習用サイト
地質調査技士資格の合格率
現場技術・管理部門 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 810人 | 260人 | 32.1% |
2021年 | 816人 | 262人 | 32.1% |
2020年 | – | – | – |
2019年 | 699人 | 218人 | 31.2% |
2018年 | 709人 | 229人 | 32.3% |
現場調査部門 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 354人 | 135人 | 38.1% |
2021年 | 384人 | 151人 | 39.3% |
2020年 | – | – | – |
2019年 | 331人 | 131人 | 39.6% |
2018年 | 349人 | 135人 | 38.7% |
土壌・地下水汚染部門 | |||
---|---|---|---|
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 40人 | 13人 | 32.5% |
2020年 | – | – | – |
2019年 | 33人 | 11人 | 34.4% |
2018年 | 45人 | 15人 | 33.3% |
地質調査技士試験の参考書・問題集のおすすめ
『地質調査技士の学科試験勉強用のテキスト・問題集ってあるの?』と悩んでいませんか?こちらでは、地質調査技士の学科試験を独学で勉強している方に向けて、おすすめのテキストや問題集をご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
ボーリングポケットブック
地質調査に携わる多くの技術者から信頼を寄せられるロングセラーの一冊です。最新のボーリング技術を集めてコンパクトにまとめています。
著者 | 一般社団法人全国地質調査業協会連合会 |
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出版社 | オーム社 |
ページ | 608ページ |
地質調査入門
地質調査を行うのに必要な地質や岩石の基礎を学べる入門書です。
著者 | 柴 正博 |
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出版社 | 東海大学出版部 |
ページ | 112ページ |
地盤調査ー基本と手引き
土木、建築、農業工学、応用地質、資源開発工学などの幅広い分野の大学、高等専門学校、建築系の専門学校の学生や実務における初級・中堅技術者の手引書として最適です。
著者 | 地盤工学会地盤調査規格基準委員会WG12地盤調査―基本と手引き‐改訂ワーキンググループ |
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出版社 | 地盤工学会 |
ページ | 288ページ |