アルミは、ビールのアルミ缶や一円玉、名刺入れ・弁当箱など身近に使用される材料ではありますが、建築にも沢山使われている材料でもあります。軽量で耐久性が高く、錆びにくい性質から使い勝手がよく、様々な用途で使用されていて、建築の部材として外装や建具、内装など建物全体で使用される材料です。ただし、表情が冷たく工業製品的なイメージもあることから、自然派の建築家や設計者からは毛嫌いされる場面も見受けられますが、アルミ独特の環境を映し出す表情や、鈍く光を反射する表情は使い方によってはあたたかみある豊な表情にもなりえる材でもあります
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アルミの特徴
アルミは金属の中では実は錆びやすい部類にはいるのですが、表面を錆びで覆うことでそれ以上錆びにくくする性質をもつことから錆びにくい材料として認識されています。そのため表面処理をせず、そのまま使用することも出来ますが、湿気の多い場所などでは、酸化が進行し腐食してしまう可能性があるため、表面処理を行い、耐食性を付与した商品が一般的となります。
また、アルミは鉄やステンレスに比べ加工しやすい性質です。素材そのままだと、柔らかく傷つきやすい素材で、表面処理をすることで表面を硬化させ傷を付きにくくします。アルミに表面処理を施すことで、様々な表情を与えることが可能となり、表面処理方法によっては着色することも可能です。
アルミの表情
建築で使われるアルミの代表的な表面処理方法としては、アルマイトがあります。アルマイトは、電気の伝導性を有する液体にアルミ素材を入れ、電流を流すことによって、酸化被膜を表面に形成する表面処理で、この上にクリア着色や着色処理を施す複合被膜等の処理があります。アルマイトは電車や飛行機、パソコン、弁当箱など様々な分野で使われ、表情を豊かに変えることができます。アルマイトの後処理によって、光沢感や色も自由に変えることができますが、アルミ独特の透明感、軽快さがあり、鉄やステンレスにはないアルミ特有の表情があります。空や街の周りの環境を優しく写しだすアルミの表情は他の金属にはないあたたかみがあります。
アルミを建築に使う
アルミの魅力を最も分かりやすく表現する場合、外装パネルなどの面として使用される場合が多くあります。
これは、パネル化したアルミに空や街の風景などを写すことで、周辺環境に溶け込む建築を意図する場合に使用されます。
また、アルミの柔らかく加工しやすい性質を活かして鋳物や押出し材成形することで、表情豊かな表情を作り出すこともできます。
細かな所では、建具の取っ手に使われる場合もあります。アルミ特有の鈍い光は独特の雰囲気を作り出すことも可能です。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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