柔らかい光で夜の空間を包み込んでくれる間接照明。照明器具が見えず、光だけが建築を照らしインテリアの意匠性を一気に高めてくれるアイテムです。間接照明は、天井を照らすのや床面を照らすものなど、様々な使い方があり、その場の雰囲気に合わせた使い方があります。また、間接照明だけでは対象となる室の必要照度が確保できない場合が多く、その他の照明と組み合わされて使われることが多くあります。
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照明器具が感じられない光だけの演出
間接照明の一番の魅力は、器具が見えないことで空間の質や品が一段と良く見えることです。照明器具がないことで、昼間の照明がついていない時でも天井面や壁面がスッキリします。また、夜になると建築の天井材や壁材が照らされ、昼間の表情と大きく雰囲気を変えてくれるところが魅力の1つでもあります。
光のグラデーションにより空間にコントラストができる
間接照明のもう一つの魅力は、室内全体が均一に照らされずに、グラデーション状に光が広がり、明るい所と暗い所のコントラストができるところです。明暗のコントラストは、森の中の木漏れ日や、大自然の夜空の下で焚火をしている時のような何か自然のゆらぎに近しい雰囲気があり、美しさや落ち着きを感じられる気がします。
間接照明による光の操作例
4つの例を見てみましょう。
天井を折り上げて造る間接照明
この例では、天井仕上げの切り替え部分を折り下げることで、その段差に照明を配置しています。折り下がった段差部から天井面をすべり込むように光がグラデーション的に照らさせることで、空間に立体感がうまれ、より天井が高く感じられます。
天井から壁面を強い光で照らす事例
天井と壁面の隙間から光が降り注ぐように配置した間接照明例で、強く壁面を照らすことでトップライトによる自然の光が室内に落ちているようにも感じられます。トップライトのような光で照らされる壁面の仕上げは木を使うことでより自然が感じられ、木の壁面がもっと上まで続いているような錯覚を感じさせてくれます。
床面の間接照明例
床面の段差に間接照明を配置することで、一段の床面が浮いているような感覚になります。黒いタイルでの仕上げで重いイメージになるところですが、床面の段差を光で間仕切りし浮遊感をだすことで重厚なイメージに優しさを付け加えてくれています。
間接照明と直接照明の組合せ
間接照明だけではどうしても手元の照度が足らない場合、直接的なペンダント照明を組み合わせます。その場合も、間接照明のグラデーションとケンカしないよう手元をひっそりと照らしてくれる器具を採用することで、間接照明と直接照明がうまく空間に溶け込みます。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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