建築の外部に使用される木のデザインは、自然の美しさが感じられる魅力的な選択肢です。木材はその温かみと独特の風合いから、多くの建築家やデザイナーに愛されています。特に外観に木を使ったデザインを得意とする建築家隈研吾が有名です。本記事では、木材の歴史、種類、機能性、コスト、持続可能性について詳しく探ってみましょう。
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歴史
木材は古代から建築材料として使用されてきました。日本では、神社や寺院などの伝統的な建築物に木材が多く使われており、その美しさと耐久性が評価されています。ただし、古くから使われている神社や寺院は深い軒庇に木材が守られていたため、長期にわたり健全な状態を保っていたと考えられます。西洋でも、木材は中世の城や教会、そして現代の住宅に至るまで広く使用されてきました。木材の使用は、地域の気候や文化に応じてさまざまなスタイルが発展してきました。
木材の種類
建築の外部に使用される木材には、さまざまな種類があります。それぞれの木材には独自の特性があり、用途やデザインに応じて選ばれます。
【木材の種類①】杉
日本で最も一般的に使用される木材の一つで、軽量で加工しやすいのが特徴です。耐久性があり、防腐処理を施すことで長寿命を実現します。
【木材の種類②】ヒノキ
高級木材として知られ、美しい木目と香りが特徴です。耐久性が高く、湿気に強い特徴があります。
【木材の種類③】オーク
ヨーロッパで広く使用される木材で、硬くて重いのが特徴です。耐久性が高く、風雨にさらされる環境でも長持ちします。
【木材の種類④】シダー
北米で一般的に使用される木材で、耐久性と防虫性に優れています。独特の香りがあり、外部デッキやフェンスに適しています。
機能性
木材はその自然な美しさだけでなく、機能性にも優れています。以下に、木材の主な機能性を挙げます。
【機能性①】断熱性
木材は優れた断熱材であり、建物の内部を快適な温度に保つのに役立ちます。これにより、エネルギー効率が向上し、冷暖房費の削減が期待できます。
【機能性②】耐久性
適切な処理を施し、雨や紫外線に直接触れない部分に使用される木材は、長期間にわたって耐久性を維持します。特に防腐処理や防虫処理を施すことで、外部環境に対する耐性が向上します。
【機能性③】加工性
木材は加工が容易であり、さまざまなデザインや形状に対応できます。これにより、建築家やデザイナーは自由な発想で木材を活用できます。
【機能性④】コスト
木材のコストは、種類や品質、加工方法によって異なります。一般的に、高級木材は初期コストが高いですが、その耐久性と美しさから長期的には経済的な選択となることが多いです。また、地域で入手可能な木材を使用することで、輸送コストを削減し、コストパフォーマンスを向上させることができます。
持続可能性
持続可能性の観点から見ると、木材は非常に優れた建材です。木材は再生可能な資源であり、適切な森林管理を行うことで持続的に供給することが可能です。また、木材の製造過程でのエネルギー消費は他の建材に比べて低く、環境への負荷が少ないです。さらに、木材は二酸化炭素を吸収し、炭素を固定する特性があるため、気候変動対策にも寄与します。
木材デザインの未来
現代の建築においても、木材はその魅力を失っていません。特に持続可能な建築が求められる中で、木材の使用は再評価されています。新しい技術との組み合わせにより、さらに効率的で環境に優しい建築方法が開発されています。例えば、CLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)などの新しい木材製品は、高層建築にも対応できる強度と耐久性を持ち、木材の可能性を広げています。
まとめ
木材は、建築の外部に使用する材料として、その美しさと機能性を兼ね備えた優れた選択肢です。歴史的な背景、さまざまな種類、機能性、コスト面でのメリット、そして持続可能性の高さから、今後も重要な役割を果たし続けるでしょう。ただし注意を必要とすることろは、直接的な雨や紫外線に晒される部分への使用です。それを避けて使用すれば外部に使用する木材の魅力を十分に発揮することが可能と考えます。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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