ペンダント照明は、天井から吊り下げられる照明器具の一種で、光の高さを調整できるため、空間にいいアクセントを加えることができます。建築家や設計者は、一般的には照明器具を隠して光だけで空間を演出したいと考える方が多いですが、ペンダント照明については、照明器具自体がデザインの一部になることから、他の照明器具とは異なる考えでデザインされることが多くあります。
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ペンダント照明の歴史
照明は、暗闇を明るく照らす目的で炎をつかう時代から始まりました。火を使った焚火やオイルランプ、ろうそくで、暗闇を明るく照らすことから照明の歴史がスタートし、白熱電球、蛍光灯、LEDと大きく姿を変えながら現在に至ります。最も古く照明として確認されているのは1810年代にガス灯が各国で設置されたことに始まります。
それから約60年後の1879年に白熱電球が使われ始めました。その約60年後の1938年に蛍光灯が使われ始め、そして1996年には現在主流のLEDが使われ始めました。照明業界では、この約60年周期に大きな変革があったとされています。
ペンダント照明の高さ
ペンダントライトは、テーブルやカウンターの上に設置することが多いため、その高さに合わせて設置することが一般的です。例えば、テーブルの高さが70cmの場合、ペンダントライトの高さはテーブルの高さから上部約70cm〜100cm程度が適切とされています。この高さは、天井へ近づけるほど部屋全体に光がいきわたり明るい雰囲気となります。また逆に、テーブルへ近づけると光の行き届かない所ができ、部屋に暗い部分と明るい部分のコントラストが付きます。
ペンダント照明の種類
ペンダント照明には、全灯型、シェード型、多灯型などがあります。全灯型は、照明全体が光り全方に明るいタイプになります。照明自体が光のオブジェになるためインテリアとしてもよく使われます。
シェード型は、照明器具に傘を被せて光の方向をコントロールするタイプのものです。テーブルだけを明るくし、上部には光を遮断することで明るさにコントラストがつき、カフェやバーのような雰囲気をつくることができます。
多灯型は、複数のペンダントを組み合わせたタイプで、照明器具自体がインテリアにもなるもので、昼間の光がついていない状態でもインテリアの一部として楽しめるのも特徴です。
その他、光を包む器具の素材によっても雰囲気が大きく変わってきます。一般的に多く採用されているのは、ガラス、木材、金属などで造られる場合が多くありますが、和の演出をしたい場合は和紙などで造る場合もあります。
また、南国風なイメージを出したいときは、麻や濃い色の木材を組み合わせて造られる場合もあります。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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