外構の雨を敷地外の公共下水まで流すための道「側溝」。側溝は、主に雨を流すための役割ですが見た目のインパクトが強く、外構デザインに大きな影響を与えます。外構をデザインする上で、側溝をどのように魅せるか、若しくは隠すか。代表的なデザイン手法は以下の4つです。
- 側溝蓋をデザインする
- スリット側溝で隠す
- 砂利敷きで隠す
- 勾配、立ち上がりで隠す
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外構側溝のデザイン① 側溝蓋をデザインする
側溝は、人が踏み外さないための安全対策の為に蓋をかけます。側溝蓋は、経済性と流通性の観点から、コンクリート蓋若しくはグレーチング蓋の2つが一般的です。コンクリート蓋、グレーチング蓋はどちらも意匠的に面白いものではなく、外構デザインに対してノイズになる場合が多くあります。そこで外構デザインに、いいアクセントになるように側溝蓋をデザインされたものがあります。
雨の流れ道となるスリット部分を木の葉のデザインにしたものや、丸穴のサイズを変えながらリズミカルに配置するものなどがあります。
少しの工夫ですが、その空間の質に大きく寄与します。
外構側溝のデザイン② スリット側溝で隠す
外構から側溝を隠して、側溝の存在感を出来る限りなくしてしまう手法としてスリット側溝があります。一般的な側溝は、幅15cm〜30cm程度あります。これは降雨量や清掃性の観点から必要なサイズが導かれています。
この側溝幅の寸法を極限まで小さく抑えた商品がスリット側溝です。表面に見える側溝幅は3㎝~5㎝程度とかなり小さくなります。実は地盤面下に降雨量から導かれる必要な側溝幅が確保されており、表面の蓋の大部分が外構舗装材と同じ材で隠れているだけです。
スリット1本だけで表面の雨水を地盤面下の側溝へ流し込みます。表面に見える側溝は最小限になり、外構デザインのノイズは最小限に抑えることができます。
外構側溝のデザイン③ 砂利敷きで隠す
外構側溝の存在を消し去る方法として、砂利敷きで隠す方法があります。砂利敷きは、空隙が多く確保できるため石と石の間を雨が流れるため側溝としての役割が果せます。
砂利敷きで側溝を隠す方法は、住宅の外構でもよく使われる手法で、側溝の存在が殆ど分からなくなり、更にメンテナンスもほとんど不要な側溝です。
外構側溝のデザイン④ 勾配、立ち上がりで隠す
外構側溝の存在を消し去る手段のもう1つの方法として、排水勾配や立ち上がりを利用して、雨水を表面で流していく手法です。
この手法では側溝の蓋を使用しないため、殆ど側溝の存在が感じられません。特に雨の日でなければ、水も流れていませんので側溝とは築きません
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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