全国に展開するチェーン店でありながらも、同じデザインで統一されることはなく、それぞれの地域・環境に合わせてデザインされています。どの店舗のデザインについても、安定して美しい外観、インテリア空間を造っています。スターバックスには、店舗をデザインする専門部隊「スターバックスデザインスタジオ」があり、在籍する約 30 名デザイナーで年間 100 店舗以上の新規出店に伴う設計、年間 150 店舗に及ぶ既存店のリモデルも手がけているようです。
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外観の特徴
グローバルブランドの顔として高い意匠性を保つ一方で、日本やその地域の文化を反映し、基本的にはシックな色彩で計画されています。黒と茶の組み合わせが多く見られますが、金属、木材、石、タイルなどの日本的で素材感の良さが引き立てられる様デザインされています。また、外部にテラス空間を併設させることが多く、深い軒下空間を持つことで建物に深い陰影を作り出しメリハリの効いた外観を形成しています。
インテリアの特徴
インテリアについては、建築の壁・天井・床は外観と同様に金属、木材、石、タイルなどの素材感のあるものでシックにまとめられ、照明や家具、カウンターなどの什器類が、建築の素材感をうまく引き立てるようデザインされています。また、ポイントに黒い壁面を使うことが多く採用されていると思います。黒い壁面は、単純に黒く塗装されている場合もあれば、黒い煉瓦を使っている場合、あとは大きな黒板となっていて、オシャレにチョークで絵が描かれているのをよく見かけます。
黒板に描かれている絵は、スターバックスの従業員が描いているようですが、この絵を描けるのは4万人の従業員の内、選抜された16人のみとのことです。そんなところまでクオリティにこだわって空間が作られていることが伝わってきます。また、コーヒーの焙煎した香りが、素材感あるシックな空間を更に魅力的に感じさせてくれます。素材感ある建築の触感、見た目、コーヒーの焙煎する音、香り、味覚。ヒトの五感全てで満足させてくれる空間が作られています。
稀にイレギュラー店がある
スターバックスの店舗は、基本的には自社のデザイナーで設計されていますが、稀に建築家とコラボレーションした店舗もあります。有名なところですと、福岡県にある太宰府天満宮表参道店は、国立競技場などの設計を手掛けている建築家隈研吾さんとのコラボレーションデザインです。こちらの店舗は、太宰府天満宮の歴史ある雰囲気を壊さないデザインをイメージし、釘を一切使わずに木材のみで作り上げられています。
やはり、他の店舗とは一線を画すデザインとはなりますが、高い意匠性、クオリティで空間が作られている所は間違いありません。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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