階段の登り始めるところと階段を登り切ったところに手すりの端部があらわてきます。手すり端部は、設計者のこだわりが見える部分でもあり、試行錯誤が見られる部分でもあります。
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手すり端部に必要とされる機能
手すり端部に必要とされている機能としては以下の3点があります。
- 安全性
- 使いやすさ
- デザイン性
手すり端部の安全性
手すり端部は、切りっぱなしで終わる形状とすると袖口などがひっかかり易くなります。階段下り始めに袖口がひっかかると非常に危険ですので、端部をR加工等し安全性に配慮することが一般的です。ただし、R加工すると意匠上すこしもったりするので設計者はここで試行錯誤します。
手すり端部の使いやすさ
手すり端部がデザイン重視で、階段途中で切りっぱなしになっている場合があります。見た目はスッキリしてていいのですが、子どもや老人にとっては、階段登り始めはやはり補助的な手すりがないと使いにくい階段となります。
手すりのデザイン性
階段と平行にのびる細いラインが最後どのように終わるかで、階段空間の見え方が大きく変わってきます。切りっぱなしで終わるスッキリデザインや、少しデコレートする終わり方など、端部の形状は様々です。
手すり端部のデザインいろいろ
手すり端部デザインは様々ですが、代表的な以下の3つを紹介します。
- 切りっぱなしデザイン
- 地面につながるデザイン
- 壁面埋め込みデザイン
切りっぱなしデザイン
端部をスッキリ見せる切りっぱなしデザインは、最も多く採用されている手すりデザインの1つです。
最もシンプルでコストも安く、施工もしやすい形状です。
地面につながるデザイン
手すりの最後は、垂直に下し地面につながるデザインです。
地面につながることで、床から手すりが支持できるため、壁からは浮いた構造に見せることができるのも特徴です。
壁面埋め込みデザイン
壁面をスッキリさせるため、手すりを壁面に埋め込む場合があります。
この場合は、端部もできる限りすっきり見せたいため、終わり部分は切りっぱなしでおわることが多くなるデザインでもあります。
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one archi
現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。
自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。
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