厄年という言葉を知っている方は多くても、実際に自分に厄年はいつ訪れるのかわかっている方は少ないかもしれません。厄年は人生で1度だけだと思っている方も多いようです。厄年は性別により異なりますし、人生で男性は3回、女性は4回訪れます。長生きされる方ならあと1回プラスされるかもしれません。さらに、厄年は前厄・本厄・後厄と3年間続きます。
人生で3回ないし4回も3年間続く厄年って、一体何が起こるのか?と不安に思うかもしれません。厄年は、災難が起こりやすい年とされているだけで、具体的に何かが起こるというわけではありません。もともとは、「体調や環境が変化しやすい年頃だから気を付けよう」という注意喚起の目的があったようです。ですから、あまり深刻に受け止める必要はありません、安心してください。
この記事では、2025年に本厄を迎える年齢と本厄の過ごし方をご紹介します。
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厄年の由来
厄年の始まりは陰陽道の影響を受けた考え方です。平安時代に既に生まれており、江戸時代に一般化されたようです。男性は数え年で25歳・42歳・61歳の方、女性は19歳・33歳・37歳・61歳の方が厄年にあたるとされています。厄年にあたる年齢は、平均寿命が短かった当時に当てはめると体調や環境の変化が激しい年齢になります。例えば女性であれば、19歳頃が出産のピークであったので、お産の肥立ちが悪く無くなる方が少なくなかったからでしょう。
厄年は、人生において最も気をつけるべき年齢に注意を払うという意味があります。厄年だから災厄が起こるのではなく、トラブルが多い年齢が厄年だというわけです。一方で、25歳、19歳は所帯を持った、42歳は役職に付いた、61歳は長生きできた、というようにおめでたい節目の年という考え方もあったようです。
厄年の年齢の表し方
厄年は江戸時代に一般化されたので、その当時の年齢のカウント方法を使って計算します。「数え年」という言葉を聞いたことがあると思いますが、厄年は数え年で考えます。数え年というのは、生まれた瞬間を1歳とカウントし、新年を迎えると皆が一斉に一つ年をとるという考え方です。つまり、12月31日に生まれたお子さんはその瞬間1歳とし、翌日の1月1日には2歳になります。現代で一般的に使われる「満年齢」は、説明する必要もありませんが、生まれた年は0歳で誕生日を迎える毎に1つ年をとっていきます。ですから、厄年を確認する場合は満年齢に一つ年をプラスして考えてくださいね。
以下に厄年の早見表を表示しますので、確認してみてください。さらに、2025年に厄年を迎える有名人もご紹介します。
2025年の厄年早見表
男性 | 女性 |
---|---|
2001年 平成13年生 25歳 へび |
2007年 平成19年生 19歳 いのしし |
1984年 昭和59年生 42歳 ねずみ |
1993年 平成5年生 33歳 とり |
1965年 昭和40年生 61歳 へび |
1989年 昭和64年生 37歳 へび |
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1965年 昭和40年生 61歳 へび |
2025年 厄年を迎える男性有名人
25歳
- 牧野翔矢(プロ野球選手) 2001年3月4日
- 久保建英(サッカー選手) 2001年6月4日
- 加藤清史郎(俳優) 2001年8月4日
- 大西流星(アイドル(なにわ男子)) 2001年8月7日
- 佐々木郎希(プロ野球選手) 2001年11月3日
42歳
- 小出恵介(俳優) 1984年2月20日
- 国枝慎吾(車椅子テニス選手) 1984年2月21日
- 後藤淳平(ジャルジャル) 1984年3月20日
- 水嶋ヒロ(俳優) 1984年4月13日
- リリー (見取り図) 1984年6月2日
61歳
- 南原清隆(タレント(ウッチャンナンチャン)) 1965年2月13日
- ヒロミ(タレント) 1965年2月13日
- 上川隆也(俳優) 1965年5月7日
- 古田新太(俳優) 1965年12月3日
- 本木雅弘(俳優) 1965年12月21日
2025年 厄年を迎える女性有名人
19歳
- 秋本レイラニ(モデル) 2007年2月5日
- 本田紗来(フィギュアスケーター) 2007年4月4日
- 並木彩華(モデル) 2007年4月18日
- 太田瑚々(モデル) 2007年7月2日
- 近藤華 (女優) 2007年8月6日
33歳
- 有村架純(女優) 1993年2月13日
- 志田未来(女優) 1993年5月10日
- のん(女優) 1993年7月13日
- 武井咲(女優) 1993年12月25日
- 新川優愛(女優) 1993年12月28日
37歳
- 花澤香菜(声優) 1989年2月25日
- 道重さゆみ(タレント) 1989年7月13日
- 黒川智花(女優) 1989年8月1日
- 仲里依紗(女優) 1989年10月18日
- 桐谷美玲(女優) 1989年12月16日
61歳
- 吉田美和(歌手(DREAMS COME TRUE)) 1965年5月6日
- 小林聡美(女優) 1965年5月24日
- 沢口靖子(女優) 1965年6月11日
- 松本伊代(歌手) 1965年6月21日
- 中森明菜(歌手) 1965年7月13日
厄年の過ごし方
厄年の中でも「大厄」と言われる年齢があります。厄年といえば大厄の年だと思っている方もいるくらいです。大厄は、男性の42歳、女性の33歳にあたります。この年は、語呂合わせで42(死に)、33(散々)と良くない意味にとれるということも関係しているようです。それだけでなく、厄年の風習が始まった当時は、この年は高齢にあたったので本当に注意が必要だったのでしょう。本厄の過ごし方は、他の厄年と変わったことはありませんが、特に気をつけておいて間違いないでしょう。
丁寧な生活を送る
厄年は災厄が起こりやすいとされています。いつも以上に丁寧な暮らしを心がけましょう。さまざまなことを確認し、慌てることのないようにします。時間に余裕のある暮らしをすることで、失敗やイライラを避けることができます。言動を丁寧にすれば余計なトラブルは起きません。人間関係においてのトラブルの原因の多くは言動によるものです。
健康状態を意識する
特に大厄にあたる方は、自身の健康状態をチェックするいい機会と捉えましょう。男女ともに大厄になる年齢は、社会的責任を負う世代となります。不規則な生活スタイルやファストフードに頼りがちで、成人病を発症しやすくなります。女性においては、30代のうちに2回も厄年があり、出産・育児の時期とも重なるため、よくよく注意が必要です。忙しいからと後回しにすることなく、自身の体調に目を向けましょう。
新しいことを始めない
災厄に遭いやすい厄年の時にあえて、引っ越しや転職、結婚など重要な決断はする必要はないかもしれません。身体的や社会的立場の変化がある年齢であり、ストレスフルな状態では重要な決断はおすすめできません。とはいえ、結婚はご縁の話であり、相手の事情やライフプランがあるので、必ずしも避けるべきではありません。厄年は一人前になったというお祝い事だった側面もあります。
厄除け・厄払いについて
一般的には、厄年のお正月に厄払いをする方が多いようです。厄除けで有名な神社仏閣で厄除けの祈祷を受けると、厄年を無事に乗り越えられると安心しますね。厄払いは専門の神社仏閣で受けなければ御利益がないというわけではありません。多くの神社仏閣で、厄除け・厄払いは行っています。有名な所は予約がとれなかったり、込み合っていたり、団体で受け付けていたりします。むしろ、ご自身の都合に合わせて、近くの神社に行くのもおすすめです。
タイミング
厄払いに行く時期についても明確なルールがあるわけではありません。多くの方は厄年を迎える元旦から節分までに祈祷を受けます。厄払いの御利益は1年続くとされているので、なるべく早期に祈祷を受けておくといいでしょう。
申込方法
御祈祷を受ける神社仏閣の受付で、申込用紙に記入します。基本的には予約は必要ないですが、他のスケジュールの都合で断られることもあります。ホームページなどで事前に詳細を確認しておけば安心です。
厄払いの費用
厄払いの費用は「祈祷料」「初穂料」といいます。厄払いの申込の際に神社仏閣に納めます。明確に金額を提示している時はそれに従います。金額が「お気持ち」となっている場合の相場は、3000円から1万円です。金額の違いで御利益が変わったり、祈祷の態度が変わることはないので、安心してください。祈祷料を現金で渡すことはNGです。紅白水引ののし袋や白い封筒に包みましょう。
日本全国の有名な寺社仏閣
以下に地方別に表で示しますので、参考にしてください。
厄除け・厄払い:関東地方の寺社仏閣
厄除け・厄払い:東海地方の寺社仏閣
厄除け・厄払い:近畿地方の寺社仏閣
厄除け・厄払い:中国・四国地方の寺社仏閣
厄除け・厄払い:九州地方の寺社仏閣
厄除けアイテム
祈祷していただく以外にも、厄除けのアイテムを使って厄除けをすることもできます。肌身離さず持っておけるおすすめの厄除けアイテムをご紹介します。自身の厄除けだけでなく、身近な人の厄除けにプレゼントしても喜ばれます。
長いもの
健康と長寿を願うという意味で、長いものは厄除けアイテムとして昔から人気があります。昔は帯や帯締めが主流だったようですが、現代ではスカーフやネックレスなどのアクセサリーも人気があります。ベルトやネクタイもおすすめです。
七色のもの
昔から七色のものは縁起が良く、厄を除ける、とされてきました。七福神からもわかるように「7」は何かと縁起が良い数字です。また、8と9は「や」と「く」と読むことができるため、その間にある7は「厄がない」と語呂合わせで厄除けに効果があるとされたそうです。
蛇に関するもの
蛇はなんだか災厄を招きそうなイメージですが、脱皮を繰り返すので「成長」「復活」「再生」を意味するのだそうです。また、蛇は前にしか進めないということから、厄除けのお守りとされてきました。
まとめ
厄年は災厄が起こりやすいとされています。それは科学的根拠によるものではなく、先人の思いがこもった愛ある風習です。厄年にあたる年齢は、ライフスタイルや職場、社会的立場の変化が多い年代とかぶっているため、体調を崩しがちであったり、人間関係のトラブルが起きやすかったりします。これらの変化に振り回されずに、平穏に長生きするために厄年に注意を払っていくといいでしょう。厄年を忌み嫌うのではなく、先人が与えてくれたツールとして捉え、自身の成長のチャンスにしていきましょう。