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空調設備図とはどんな図面?その必要性と役割

図面の種類

普通の成人で1分間に12~20回程度呼吸をしています。息を吸って吐く。この当たり前のことを室内で快適にするためには空気の入れ替え(換気)が必要です。そのためには新鮮な空気を給気し汚れた空気を排気する必要があります。またその空気の温度と湿度を適正なものとして調整し室内に供給する必要があります。空調設備とはこのように空気清浄、温度、湿度、気圧などを適切な状態に調節する設備であり、室内を快適かつ安全な環境にするための設備なのです。これらを表現した空調設備図とはどのようなものなのでしょうか?

 

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空調設備図で表現されるもの

空調設備図には以下のようなものが表現されます。大きく分けると

空調設備図で表現されるもの
給気設備
排気設備
空調室内機
空調設備図に表記される略語
「OA」(Outdoor Air)新鮮な空気を供給すること
「EA」(Exhaust Air)汚れた空気を排気すること
「SA」(Supply Air)空調機から屋内へ空気を供給すること
「RA」(Return Air)給気した空気を空調機に戻すこと

SAとRAで空気を循環させるためエアコンの空気の流れです。
このように省略してアルファベットで表現する場合が多いです。


「① 給気設備」は外部から給気FANを利用してダクトを通して室内まで供給する設備です。

機械給気の場合は給気FANを利用しますが、自然吸気の場合は単に給気口を設けて直接外気を供給することもあります。

住宅に採用されている24時間換気の給気口はまさにこの形式です。
外気には埃やゴミが含まれているためフィルターを介しています。

「②排気設備」は外部へ汚れた空気を排気する設備です。排気FANを利用する場合が多いです。

現在の住宅は自然に給気し機械で排気する第3種換気方式を採用している場合が多くトイレやキッチン、お風呂などに排気FANがあり、汚れた空気を排気するシステムになっています。


「③空調室内機」は各部屋に必要に応じて設置されています。
中間期はあまり利用しませんが、夏場や冬場は温湿度環境が苛酷なため空気を冷やしたり温めたりして室内の温度を快適なものにするために欠かせないものになっています。

最近は除湿などの機能も備えているものが多く、湿度も調節できます。ただし加湿は給水が必要なためあまり機能的にはめずらしくコストがかかるため、冬場の加湿に関しは加湿器を利用することが多いようです。

空調機によっては外気を直接冷やしたり温めたりして供給するとともに、室内の汚れた空気を回収し排気するという換気機能を備えた空調システムもあります。

なお、室外機は室内機にできるだけ近い位置に配置し配管を短くすることで冷媒を搬送する負荷を軽減します。

空調設備図1

空調設備図2

空調システムにより図面表現の仕方は違います。系統図と呼ばれるものでより室内機と室外機、給気FANと給気口、排気FANと排気口等々を具体的にどうつながっているのかを表現する図面もあります。

このように空調設備図とは馴染みのない人には少し複雑でわかりにくいかもしれませんが、設計側、施工側にとってはどのように空調設備システムを成立させるかといった立場から考えるととても重要な図面なのです。

給排水衛生、空調、ガス設備記号の見方

給排水衛生、空調設備、ガス設備の図面記号です。
下記を記号を確認して図面を理解することができます。

給排水衛生、空調設備、ガス設備の図面記号

 

 

図面22種類の特徴・読み方

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